にょごのしま・にょごがしま・にょうごこく…。女だけの島。女しか生まれず、育たない。もし男が流れ着いたなら、容易に帰ること能わず…。
元ネタは中国の女子国か。『山海經』には、西もしくは南東の方角にあり、巫或国の北とある。黄池で水浴びをすることで女は娘を宿し、男が生まれてもすぐに死んでしまうという。『三国志東夷伝』や、『三才図会』、『西遊記』にも登場する。
日本では、曲亭馬琴の『椿説弓張月』に、源為朝が遠征した八丈島が女護島だったとある。男女が同居すれば海神の祟りがあるとされ、実際母系的社会だったという(八丈島には、徐福や大蛇の伝説もある)。近松門左衛門の『平家女護島』の鬼界島は、鹿児島説あり。井原西鶴の『好色一代男』では、主人公浮世之介(60)が仲間と共に女護島に出発するというラストだ!
三重県志摩の渡鹿野島は、かつて風待ちの船乗りを客とした〈把針兼(はしりがね)〉なる水上遊女等が集まり遊郭街として栄えた為、現代の女護島とも呼ばれた。
これの海外版がアマゾーン(複数形のアマゾネスの方が日本では使われる)。こちらは勇ましく、女戦士。『ギリシャ神話』では、ヘラクレスが十二の試練の一つとして、アマゾーンの女王の帯(戦神アーレスの魔力が宿る)を取りに行く話がある。ここではアマゾーンの祖はアーレスとニュンペーのハルモニアとする。『イーリアス』にも、トロイア戦争に参戦した記述がある。
語源は「a=否定」+「mazos=乳」とも言われ、武器使用事に邪魔な右乳房を切り落としていた事によるという説も。ヒポクラテスも彼女らは、右胸の成長を防ぎ、右肩腕の発達を促していた…と書いている。
『東方見聞録』や『東方旅行記』、『プレスター・ジョンの書簡』にも、アマゾーンの名が出る。その正体は、イラン系の遊牧民スキタイや、北アフリカの母系民族と言われる。
実際、スペインのコンキスタドール、フランシスコ・デ・オレリャーナがアマゾン川中流域で出会ったという(この時に彼がこの部族を『ギリシャ神話』に因んでem>アマゾーンと名付けた)。また、失われた都市Zを追い求めたイギリスの探検家パーシー・ハリソン・フォーセットも、アマゾーンに遭遇している!
絵に描いたのは、『DCコミック』の『ワンダーウーマン』! パラダイス島のアマゾーンの王女という設定(ちなみに彼女はスーパーマン・バットマンと共に、2016年に国連名誉大使に任命された)。句の方は女護島に着くや否や、ワンダーウーマンにぶった切られた哀れ浮世之助! いや、本望か?
これよこの夢にまで見た春の島あはれ世之介一刀両断風来松