ある世界から分岐し、並行して存在する世界。並行世界・平行宇宙・代替宇宙・パラレルワールド・マルチバース(今、流行りの!)...とも。異世界や異次元とは違い、この世界と同一次元で存在するとされる。量子力学の〈多世界解釈〉や、宇宙論でも〈ベビーユニバース〉として説かれるが、観測不可能な為、その存在については懐疑的な意見が多い。〈ビックバン〉によって生じた我々が生きる〈正物質〉とは逆の〈反物質〉の世界が存在するという説もある。
「もしも...」の数だけ世界が存在するという設定は、創作上ではゴロゴロある。古くは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から、MARVEL等のアメコミ映画...。マンガ『ジョジョの奇妙な冒険第7部スティール・ボール・ラン』、小説でも京極夏彦が『姑獲鳥の夏』で使用した。
句に詠んだのは、有名な〈シュレディンガーの猫〉。1935年、オーストラリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが、物理学的実在の量子学的記述の不完全さの説明に用いられた思考実験(もうこの時点で訳がわからん...)。猫と放射性元素を箱に入れ(ヒドイ!)、猫の生死を50/50の状態にした時、箱を開けて確認するまでは、猫の生と死の状態が重なり合っているという...。調べていくと、ミクロの世界では粒子が波のように動く〈波動関数の収縮〉(『アントマン』の?)とか、〈ハイゼンベルグ切断〉とか、〈デコヒーレンス〉とか...次々に出てきて...「うーん...さっぱり分からん。実に面白い!」実はシュレディンガー自身も「そんなバカな事ないでしょ?」と発表した物だったが、その後あの〈CERN〉のジョン・スチュワート・ベルや、ノーベル物理学賞のアラン・アスペらが、なんと件の箱をこっそり開いて、隙間から中を覗いて猫の状態を確かめて、ベルは数学的に示し、アスペは証明して、ノーベル賞を取っちゃったらしい...。どゆこと???
今回は、どうも開けてはならない箱を開けてしまったらしい...。〈シュレディンガーの猫〉には箱の中でおとなしく寝ておいてもらおう...。
初鏡シュレディンガーの猫探す風来松