虹は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色だ。日本では。実は、アメリカ・イギリスは6色、ドイツ・中国は5色、フランス・メキシコは4色、ロシアは3色、パプアニューギニアそして沖縄では、なんと2色?! まぁ、実際、そう見えているわけではなく、色を表現する言葉の違いなのだが。
語源は『万葉集』にもある「ヌジ」。「主(ヌシ)」と同じだ。蛇の古語「ナギ」にも通じる。沖縄では、虹をアミヌミヤー(雨飲み者)と呼び、赤斑の蛇の姿だという。これが天の泉を飲み、地に雨を降らす。伊弉諾、伊奘冉も虹を渡って下界に降りてきた。また、霧の中に出来る虹色の輪は、御来迎と呼ばれ、阿弥陀如来の姿とされる。中世には、虹の見える所に市を立てた。そこは天界と俗界の境と考えられた。
中国では、虹蜺という雌雄の竜が地上に水を飲みに来る時に、虹が見えるという。
雨を降らせる巨大な蛇を虹とする話は、世界中にある。カリブ・ハイチのアイダ、フィジーのデンゲイ、西アフリカのウングル、オーストラリアではカーリア。アボリジニ達は、これの通った跡が水路や谷となり、雨季には空に現れ、乾季には泥の中で眠るという。そして眠りを邪魔されると、洪水を起こすと。カカドゥ国立公園にはカーリアの洞窟壁画が残る。
『ギリシャ神話』では、神々の伝令役の女神イリスが虹そのもの。ラテン語で「イリス=虹」。人の瞳の虹彩の名称にもなっている。『北欧神話』では、虹は天界に通じる橋ビフレスト。インドではインドラ神が雷の矢を撃つ弓。古代スラブでは虹に触れると天に引き上げられ、ペルム神によって、変身させられるという。
キリスト教では、虹を神との約束の印としており、『聖書』ではノアの洪水の後に現れる。
フランス・ドイツでは、虹の麓には幸運をもたらす金のカップがあると言われる。台湾の首狩族〈セデック族〉は、成人の儀式として虹の入れ墨を差し、先祖の国への通過儀礼とする。一方、イギリスでは虹は不吉とされ、消えるように呪いを唱える。アイヌでも虹は魔物ラヨチとされる。
somewhere over the rainbow way up high〜♪
説教を止め虹を見ている風来松