1911年スコットランド・エディンバラに生まれる。後にアメリカに帰化。〈ケンブリッジ大学〉卒業。動物学者・作家・超常現象研究家。1973年没。
17歳の頃の世界一周の旅で、超常現象に興味を持つ。1937年カメルーン・アスンボ山渓谷で、オリティアウに襲われ、銃で撃退!(アフリカ各地で目撃されている翼竜タイプのUMA、コンガマトーと思われる。)コナン・ドイルの『失われた世界』のようだ! その後、イエティ・ムベンベ・サスカッチ・バミューダトライアングル…等の探求に重点を置く。
1958年には前に書いたフィラデルフィア実験のモーリス・ジェサップから、多くの資料を引き取り保管。1年後、ジェサップは謎の死を遂げた…。
1965年、〈SITU=未解明調査協会〉を設立。オーパーツ・ファフロツキーズ現象・グロブスター・モスマン…等の用語を考案。
1969年、コロンビアで発見された黄金スペースシャトルがジェット機であると、航空工学専門家アーサー・ポイスリーと共に提唱。
同じ頃、ミネソタアイスマンの調査も動物学者ベルナール・ユーベルマンと共に行い、未知の霊長類の可能性があると判定。
他にも、UFO生物説・海底基地説も発表。著作物も多数出版した。
実はサンダースンより前の世代に、科学では解明できない事象を研究した先駆者がいた。その名は、チャールズ・ホイ・フォート(1874〜1932)。彼もまた若き日に世界中を旅し、何冊かの超常現象に関する本を書いた。死の直前に完成した『ワイルド・タレンツ』は、6000ページを超える遺稿で、〈NY公共図書館〉に寄贈された。後に彼の崇拝者は〈フォーティアン〉と呼ばれ、作家セオドア・ドライサーらにより〈フォーティアン協会〉が設立され、1973年には『フォーティアン・タイムス』も刊行された。H・P・ラヴクラフト、アイザック・アシモフ、ロバート・ハインラインらも影響を受けたと言われる。
日本版『フォーティアンタイムス』に当たるのが、1979年に始まった学研の『ムー』とも言える。また、2007年には、日本版〈SITU〉の〈ASIOS〉も誕生。会長は本条達也。メンバーに、奇界遺産の写真家・佐藤健寿、偽史研究家・原田実、占星術の羽仁礼等が名を連ねている。
ただ、〈ASIOS〉は懐疑的な超常現象研究組織であり、逆に『ムー』はオカルト色が強すぎる。チャールズ・フォートは、既存の科学に対するユーモアを交えた批判というスタンスだったし、サンダースンはいささかオカルト寄りだったかもしれないが、もう少しそこに余裕というか、ロマンの介入する余地があったと思う。今の時代は、あまりにも白か黒かはっきりさせようとするきらいがあり、筆者なんかはどうかと思う。
蛇の脱謎の世界の名付け親風来松