黒猫に前を横切られると不吉…。
古今東西、「迷信」・「ジンクス」等と呼ばれる物が存在する。日本では、人々に信じられている事で、合理的根拠を欠く物、社会生活に実害があり、道徳に反する俗信。大正時代、文部省は教科書に、四国の犬神、出雲の人狐、信濃のオサキ、天狗、祟り、まじない、幽霊…等を例として挙げている。一方、「ジンクス」は欧米では、縁起の悪い事柄のみを指す。ギリシャにいる180°首の回るキツツキ〈イユンクス〉が語源ともされる。
日本での「迷信」 の例を挙げてみよう。まず、人体に関する物。へそのゴマは取るな、しゃっくりを百回すると死ぬ、つむじを押すと下痢する、エロい男は髪の伸びるのが早い、風邪を人にうつすとなおる。食べ物系。酢を飲むと身体が柔らかくなる、チョコを食べすぎると鼻血が出る、ワカメを食べるとハゲない、牛乳を飲むと背が伸びる、ミョウガを食べると物忘れする。動物系。夜、口笛を吹くとヘビが来る、カラスが騒ぐと人が死ぬ、夜の蜘蛛は不吉、食べてすぐ寝ると牛になる、ミミズにおしっこをかけるとチンチンが腫れる、ナマズが地震を起こす、鳥は夜目で夜飛べない、兎はさみしいと死ぬ。ヘビの皮を財布に入れておくと金運が上がる。不吉系。夜に爪を切ると親の死に目に会えない、霊柩車が通る時は親指を隠す、3人の真ん中に写る、北枕、落ちている櫛を拾う等は不吉。女性系。丙午の女は男を喰う、雛人形をしまい遅れると晩婚。船や、山や、鉱山の女人禁制。天気系。猫が顔を洗うと雨。燕が低く飛ぶと雨。飛行機雲が出ると雨。妖怪系。嘘をつくと閻魔に舌を抜かれる。雷様に臍を取られる。政治系。オリンピックの年は首相が退陣する、サッカーワールドカップの年は与党が敗れる、子・酉・辰年には政変が起こる。経済系。タピオカが流行ると株価が暴落する。金曜ロードショーでジブリが放映されると、大物芸能人が結婚する。スポーツ系。2年目のジンクス。不知火型の横綱は短命。血液型や、4や9、7などの数についても、よく言われる。
海外でも、数でいうと13や666、鏡を割る、ハシゴの下をくぐる、家の中で傘を広げると不吉。フランスではパンを逆さまに置く、中国では魚を裏返して食べる、トルコでは夜にガムを噛む、ミャンマーでは月曜日・金曜日に髪を洗う事…等が不吉とされる。
一方、幸運アイテムとしては、四つ葉のクローバー、馬蹄(掛けにくくても上向きに飾るように!)、兎の後ろ足…。毎月一日の朝「white rabbits」と3回唱える、秋に地面に落ちる前の落ち葉を掴む、満月の夜に髪を切る、1ペニー硬貨を拾う…等も幸運になるとされる。ペルーでは服を裏表に着る、トルコでは同じ名前の人に挟まれる…等々。
厄払いとしては、日本でもお馴染みの塩は世界各国でも同様。木を叩く事も多くの国で行われる。
これらのいずれかは、何らかの戒めであったり、実は的を射ている「お婆ちゃんの知恵袋」的なものだったり、一方で全くナンセンスな意味のないものもある。いずれにせよ、妖怪同様、愛すべき人間臭い迷信であり、ジンクスである。
タダアルイテカオナメテルダケデスケド ニャニカ?風来松