土曜男爵。ハイチ、ブードゥー教のゲーデ(死神)。死と混乱と放蕩と色情を司る。ロア(精霊)のリーダー。元はマヤ・アステカ文明の冥界の主ミクトランテクートリと言われる。黒の山高帽、燕尾服、骸骨の顔の男の姿。
死者が向かう神の住処ギネーの途中の、永遠の交差点に立っている。人が死ぬと墓穴を掘り、埋葬後、魂を地下世界に案内する。生命を扱う術に長け、幼子等まだ死ぬべきでない者を死から守る、死者がゾンビとして悪用されるのを防ぐ、ハロウィンの夜に死者と再開させてくれたりもする。病や怪我を治したり死者を蘇らせる事も出来る。見返りは、鶏・豚・山羊。好物の葉巻・ラム酒・ブラックコーヒーや・焼きピーナッツ等。
稀に生きた人間に憑依して、口を滑らせ秘密を喋らせて楽しむ事も。ただ、ハイチの人々は彼の振る舞いは、ハイチの一般大衆の姿だとして愛している。
11/1・2は〈Fettegede〉というバロン・サムディの祭。十字架にラム酒を注いだり、サムデイに憑依された者にチップを渡したりする。聖像として、黒いというだけで、あのダース・ベイダーが代わりに置かれることも…。
全ての生者について知っている為、非常に賢明だが、一方では軽薄で、派手好きで、態度や言葉遣いは下品。ママン・ブリジッドという強力な精霊と結婚しているのだが、浮気性でいつも他の女のケツを追い回しているゴキゲンな死神である。
二十四夜焼ピーナッツと死と土曜風来松