220. シリウスミステリー

シリウスは、おおいぬ座で最も明るい恒星で、太陽を除けば地球上から見える最も明るい星である。

ドゴン族は、マリ・バンディアガラの断崖に住む民族で、人口25万人。700年にわたり独自の文化を守り続けてきた。ドゴン族が60年に一度仮面を付けて行うのが〈シギの祭〉。祖先の霊力を持つ、蛇の大仮面を奉納する。この日、シリウスが太陽と共にに現れる。彼らの神話では、「天体の運行の秩序は、シリウス3連星のうち、宇宙で最も小さく、それでいて最も重い〈ポトロ〉がもたらしている」とする。シリウスが連星だと判明したのは、1862年。シリウスbは肉眼では見えない。しかも、絵に描いたシリウスの楕円の軌道も、ドゴンは遥か昔から知っていた…。更にそればかりでなく、木星の4つの衛星、土星のリング…等々、宇宙に関する高度な知識も有していた…。シリウスミステリーは、オーパーツの一つとされている。

シリウスbについては1950年、フランスのマルセク・グリオールが『スーダン原住民の伝承におけるシリウス星系』として学術論文を発表した。反論として、1920年代に宣教師が接触した際に入った情報であるとか、シリウスbは遥か太古には肉眼で見えていた(日本国立天文台副台長・渡部潤一)等が挙げられている。

ドゴン族に伝わる話では、ノンモなるシリウス星人によって、現在の地球の文明社会は構築されたという。彼らはニャントロなる星に住み、(絵に描いたような)半魚人のような姿をしている。これとよく似た話が古代バビロニアにもあり、ここではオーネもしくはダゴンと呼ばれる、やはり尾を持つ魚のような生物が、人類に科学をもたらしたという。最も明るい星と、水の中にいる存在が、古代の人々の信仰の対象となるというのは腑に落ちる話だと思う。

シリウスを仮面に受けてドゴン舞う風来松