妖精、エルフ、ブラウニー、トロール、悪魔、魔女等に密かに連れ去られ替わりに置かれた子の事。ストック、フェッチ等とも言われ、行為自体はチェンジリングとも言う。
連れ去る理由は、人の子可愛さからとも、召使いにする為とも、単なる悪意とも。たいてい、金髪の美しい子供の事が多い。
取り替え子は、外観が萎びていたり、異常な食欲、癇癪を起こす、歩けない、異常に知能が高い…等の特徴がある。
取り替えられるのを防ぐ為に、妖精達が嫌う、鋼の鋏を揺り籠に入れておくと良い。
見破る方法は、オーブンで炙る、ジキタリスを煎じた風呂に入れる、卵の殻を使って調理するのを見せる…と、いろいろあり、成功すれば本当の親が、取り替えた子を連れて現れる。
取り替え子も、前頁のお手伝い妖精同様、英国圏に多くイングランドの有名な〈バラッド〉にも妖精の女王に囚われた『タム・リン』の話がある。ここでは、妖精は7年毎に捕らえた人間を〈10分の1税〉として地獄に差し出しているという。
創作では、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』、イエーツの『盗まれた子供』、大江健三郎の『取り替え子』、クリント・イーストウッドの『チェンジリング』等。前述の『靴屋の小人』の3つ目の話も、取り替え子の恐ろしい内容になっている…!
蛙の目借時「お迎えに参りました、王子」風来松