223. 五芒星・六芒星

五芒星。ペンタグラム。5つの角を持つ星型多角形。互いに交差する等しい長さの線分で作られ、中心に五角形が現れる。1∶1.618の黄金比を含む。古くから世界各地に見られ、魔力霊力を待つシンボルとされ、調和や強い防御力を表す。最も古くは、紀元前3000年のメソポタミアで、〈シュムテッドナスルの壺〉に描かれ、「ウヴ」と呼ばれた。エジプトでは、子宮を表すとされ、バビロニアでは、五惑星とされた。中国・杭州の古い塔、チベットの〈ポタラ宮〉、ウズベキスタンのモスク、スイス〈ジョン城〉、イギリスの〈ロンドン塔〉…等に刻まれている。エチオピア・モロッコは国旗に使用。日本では、6〜7世紀の鳥取県〈阿古山古墳〉のものが最古。陰陽道では、魔除けの護符とされ、木火土金水の五行説の相克を表す。海女も手ぬぐいに刺繍したりする。安倍晴明も紋とし、「晴明桔梗」とも呼ばれる。明治政府の軍服や、奥羽列藩同盟の軍旗に見られるのは、ドイツの影響と思われる。

フリーメイソンのエンブレムにも使用され、「グノーシス」・「重力」・「天才」・「生殖」・「幾何」を表すという。逆さにすると、悪魔の象徴とされ、デビルスターと呼ばれる。

六芒星は、イスラエルの国旗に描かれ、「ダビデの星」と呼ばれる。ロスチャイルド家の家紋でもある。日本では、「籠目」と言われ魔除けとなる。

絵に描いたのは、ゲーテの『ファウスト』の一場面。悪魔メフィストフェレスが、部屋の鴨居に描かれた五芒星に閉じ込められた際、ネズミに角を齧らせ脱出!

春の闇星描けた日に星欠けた風来松