「七つまでは神の内」。七歳までの子供は神様から預かっているもの。まぁ、昔はその歳位までに、病気やら、貧困やら、戦やらで亡くなってしまう子供多かったのだろう。それは置いといても、産まれて間もない子供というのは、まだあっちの世界に半分は属しているという事か。筆者も、それくらいまでの子供達と仕事で接しているのだが、確かに彼らに神性や、穢れなのない美しさを感じる瞬間は多々ある。
子供への神聖視、神格化は、特にアジアにおいて多く見られる。有名なのが、ネパールの生き神・クマリだろう。3、4歳で選ばれ、12、3歳までその座につく。〈密教〉の女神ヴァジラ・デーヴィや〈ヒンドゥー教〉の女神ドゥルガーが宿るとされる。在位中は予言等を行う。選定には。32もの条件があり、全て歯がある、子牛のような睫毛、アヒルのような声...等など。
ところで、子供の執着する物は、火・水・岩・虫・棒...等だと言う。なるほど、根源的で、かつ生死に関わる物だ。また、自我や様々な能力が発達していない反面、第六感、いわゆる超能力を持つとも言われる。これも、自らの生命を守るためか。人間に限らず、動物も同様らしい。ゴリラが、子供の頃だけ笑うというのも、関係があるような気がする。
そういえば、よく子供や動物が何も無い空間を見ていたりして、幽霊を見ているのでは...なんて言われる事がある。これ、獣医師のラチェッド・バラッタによると、犬や猫には、人間には見えていない紫外線が見えるのだと言う。また、2015年の中央大学の論文では、3〜8歳の子供は、大人では気づけない画像の違いが分かる能力があり、視力がはっきりしない分、光の変化に敏感なのだとしている。
それらとはまた別に、心理学で言う、〈目に見えない友達〉イマジナリーフレンドの存在もある。5、6〜10歳、特に一人っ子、長子、女児に多い。そして、その半数は12歳以降も、継続してそれがい続けている。マンガ家の平松伸二は、デビュー後暫くまで、死神の姿のそれがいたと告白している。驚くことに、イマジナリーフレンドと、本人とが入れ替わって出てきてしまうこともあるらしい!
描いたのは、片岡翔の小説『さよならムッシュ』。表紙は松本大洋だ。これは、しゃべるコアラのぬいぐるみ!
いつだって戻れる海市で待ってるよ風来松