199. 今妖

現代の妖怪を、「今様」のように「今妖」と呼んでみた。

例えばグレムリンなんかは、歴史も浅く、アメリカ空軍内で、第二次大戦中に生まれた。今妖と言っていいだろう。

日本で言うとやはり、口裂け女コックリさんといったところか。この辺りは、噂話や子供発信という点が、いかにも妖怪らしくていい。子供と言えば、学校の怪談トイレの花子さんもいる。

海外に行くとゾンビ等は元々あった、ブードゥー教の話を下敷きに進化...というか、大衆化した例だろう。拡散に一役買ったのは、何と言ってもジョージ・A・ロメロの映画!

一つ前の世代のドラキュラフランケンシュタイン狼男等は、やはり小説の力か。近いところでは、『エルム街の悪夢』のフレディ、『13日の金曜日』のジェイソン、『チャイルド・プレイ』のチャッキー達が筆頭か。『IT』のペニーワイズなどは、原作者スティーヴン・キングの功績だろう。

それで言うと、日本では鈴木光司の『リング』の貞子は出色で、最早金字塔的だ。小説はもちろん、映画も良く出来ていた!

映画といえば、日本が誇るゴジラを忘れてはならない! そして、円谷英二のウルトラマン怪獣達! このイマジネーションは日本ならではだ。

リアル系としてのUMAとなると、雪男ネッシー、その日本版とも言えるヒバゴン、そしてツチノコUFO宇宙人今妖と言えよう。

ただ、ここ2、30年を見ると、なんともパッとしない...。妖怪の棲みづらい世の中ではあるとは思うが...。

そんな中、絵に描いた、荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』に登場したロレンチーニャは衝撃的だったァァァッッ...!!

最近、東アジアの香港や、上海の都市部に出現した謎の昆虫。学名「コーレイ・エレクトリカス・ロレンチーニャ」。電子機器の集積回路の中に住み、卵もそこで産む。エサは電磁波。単体では、携帯の電気を食うくらいなものだが、たくさん集まると時に外部生物へ攻撃を繰り出す。グレート!

これからも、世界の何処かで、今妖が生み出される事を期待する。

時を変え処を変えて午睡かな風来松