15. 巨人

巨体の人間、人型生物...。

英語の「ジャイアント」は、『ギリシャ神話』の不死の巨人ギガンテスより。1つ目のサイクロプスも知られる。であるタイタン等は巨神と呼ばれる。神と人間の間に生まれたネフィリムもいる。国造りのとして、また古い時代の存在として描かれることが多いが、だいたい追いやられてしまう。

世界中に伝説が残り、有名なのは『北欧神話』の創世神・ユミル霜の巨人ヨートゥン山の巨人はアイスランドの国旗にも描かれている。エスキモーにも心優しい巨人ツニートが。アメリカ西部開拓時代のポール・バニヤンは、子供の頃見た〈丸大ハム〉の「お〜きくなれよ」のCMで印象に残っている。アメリカインディアン・クーテネイ族にはナルムクツェが伝わる。マヤのヴクブ・カキシュ、台湾のアリカガイ、『ケルト神話』の異形で人食いのフォモール。『インド神話』のプルシャは宇宙の根源、中国の盤古も世界の基、モンゴルのマンザシリも原初の巨人とされる。

日本では、やはり描いたダイダラボッチが有名。名称は様々だが、日本各地に山や水海沼を作ったという伝承か残る。富士山、琵琶湖、静岡のダイダラボウ・浜名湖等など...。古くは奈良時代の『常陸国風土記』や、『播磨国風土記』に載る。柳田國男は「タラ」は貴人だと考え南方熊楠は「大太郎」が元と考えた。また「タタラ」製鉄との関連、世田谷区「代田=ダイダ」説…等がある。東北のわら人は、巨大な藁人形を飾る風習で道祖神の一種とされる。鹿児島県の弥五郎どんは、大岩で洪水から人々を救った。720年の〈隼人の反乱〉がモデルとも言われる。沖縄県にも、アマンチュカタンナーバがいる。

山陰の七尋女房や、壱岐の見越し入道、香川県の手洗い鬼等は、巨人というより巨大な妖怪という感じ...。

現実の世界でも、特に北アメリカで、古くから巨人と思われる骨やミイラの発見の報告が相次いでいる。1833年ビリー・ハーマン(16)がカルフォルニア州のバンケット洞窟で、2.4mの人骨を発見。下顎には2列の歯があった。〈スミソニアン博物館〉に送るも、廃棄されてしまったという! その後、裁判で1.3mの大腿骨が証拠として提出され、2015年資料を開示する判決が下ったが、未だ実行されていない...。1870年にもペンシルベニア州で3mの長剣や巨大兜と共に、5.5mの人骨が見つかる。やはり、歯は2列! 1891年にはアリゾナ州でも埋葬された3.6mの巨人のミイラが! 1909年コロラド州2.7mのミイラ、1912年ウイスコンシン州ミルウォーキーの18体の骨は2.3m〜3m、手の指は6本。1911年ネバダ州ラブロック洞窟のものは3m、1931年カルフォルニア州死の谷2.7m、2008年ジョージア州2.5〜3m…。

アメリカ以外でも、あのアイヴァン・サンダーソンも第二次世界大戦中に、アリューシャン列島で、通常の3倍の大きさの人骨を目撃したという。1964年エクアドルのものは、なんと7.6m!2012年 アフリカ・スワジランドで1.2mの足跡が、2021年エジプトでは38cmの指が発見された…!

大航海時代のマゼランや、ドレーク、ウィリアム・アダムスは、3〜4mの〈パタゴン族〉に出会っている。おそらく彼等は現在の〈テウェルチェ族〉だろうと考えられる。 

これはもう、あまりにデカいのは置いといても、2.5〜3m位のサイズの人間は存在したのでは…?

創作では、やはり少し前にヒットしたマンガ『進撃の巨人』! 描いた『もののけ姫』のダイダラボッチ、『風の谷のナウシカ』の巨神兵も印象深い。安彦良和の『巨神ゴーグ』も子供の頃好きだったが、『マジンガーZ』等の巨大ロボットアニメも巨人のようだった...。そういえば『サイボーグ009』も巨人と戦っていたなぁ...!

山眠るだいだらぼっちの臍を踏むくるる