184. 南極

1958年2月13日。日本の第二次南極観測隊の隊長・松本満次らが観測船〈宗谷〉の船上より、南極近海にて南極ゴジラを目撃した。70〜80m大で、牛のような頭部にはこげ茶色の毛と、尖った耳。ノコギリのようなヒレも見えたという。

これに限らず南極近海でのUMA目撃例は少なくない。1918年ニュージーランドの漁師が90m大の生物と遭遇。1971年日本の漁船がカバゴンを目撃。1977年には、あのニューネッシー! 近年でも2014年にロシアの貨物船が巨大生物と衝突した。

2020年以降では、〈グーグルアース〉での目撃情報が相次いでいる。ネットでの一番人気はニンゲン。海中に棲む全身真っ白のツルツルした10メートル大の巨人。同様のものが北極にもいて、こちらはヒトガタと言われる。捕鯨船乗組員が見たと言うが、〈2ちゃんねる〉発信なんで眉唾。

極めつけは、2016年ロシアのアントン・パダルカ博士のリークした、南極ボストーク湖の有機体46-B! イカに似て、体長約30m、足は14本。獲物を捕らえる際、擬態もする。また、麻痺性と思われる毒をはく。捜査隊のダイバー3人が殺害され、そのうちの1人はちぎれた1本の蝕手に絞め殺された。5日間に及ぶ格闘の末に、有機体46-Bは捕獲されたという。もちろんロシア政府は公開していないが、パダルカ博士はプーチン大統領が生物兵器としての使用を考えている為、公表に踏み切ったと発言している。

さて、話は戻るが南極ゴジラを目撃した第二次南極観測隊とは、あのタロ・ジロと奇跡の再開を果たした隊である。実は一次隊には犬たちの他に、縁起担ぎで猫のたけしも連れて行かれていた。このニャンコは引き上げの際、仔犬達とヘリに乗せられ、無事帰国を果たしている。ただその後、何日も経たないうちに脱走し、行方は杳として知れない..。

氷解くゴジラニンゲン他目覚む風来松