243. 隠され人

アイスランド...いつか訪れてみたい国の一つだ。彼の地に、プルドゥフォウルク=隠され人と呼ばれる妖精がいる。大岩や、丘に棲み、人には見えないが、人と同じように生活をしているという。アイスランドの約6割の人がその存在を信じている!

隠され人は、アダムイヴの子を見るために訪れた際、体を洗い終わっていなかった為、隠された子だという。また、ノアの大洪水の後、慈悲を乞う人々にが用意した、大岩や丘等の隠所に住んだ者の末裔とも。

隠され人は、敬意を払う者には親切にするが、害を与える者には恐ろしい復讐をすると言う。彼らを嘲笑うといなくなってしまい、その土地の家畜は死んでしまうとも。

19世紀、アイスランドで行われた民話の収集では、丘や土の中から鍋をこそぐ音や、桶を叩く音を聞いたという証言が多数あった!

隠され人の住処である、妖精の家や、妖精の教会と呼ばれるのは、絵に描いたような家ではなく、大小の岩である。1971年、レイキャビクからハナフフィヨルドに道路を作った時には、56トンの妖精の教会を移動させている。元々、この国ではそれらを避けて建物が建てられている。

2012年、〈妖精遺産保護法〉が制定され、魔法や民話等、昔からの言い伝えに関する場所が保護されている。2015年、シングルフィヨルズの国道にあったエルフインレディストーンを土に埋もれさせてしまった際には、事故や怪我人が相次いだ。

句は、アイスランドの国花〈ホルタソーレイ〉。和名は〈長之助草〉。NHKの朝ドラ『らんまん』にも登場した、ロシア人の植物学者マキシモヴィッチの命名。彼の助手で、第一発見者の須永長之助の名がつけられた。

かつて、ジュールベルヌが書いた『地底探検』で、地底世界の入り口があるとされたアイスランド。まだまだ、妖しいものが沢山ありそうだ...。(つづく)

氷島長之助草風呂嫌い風来松