後天的に修練の末、神通力や不死といった神に近い能力を会得した、人間。その内、不滅の真理を悟り、自然の神を超える強い霊力を身に付けた者を真人という。体内の陰陽が完全に調和している仙人の中でも上位の存在。また、仙人になる為に修行する者を道士または方士といい、『封神演義』の太公望、不老不死の薬を探し来日したという徐福がこれ。呂尚や諸葛亮も仙術を会得していたと言われる。
種類が三つあるとされ、千二百の善行を行い天に昇る天仙、三百の善行を行い地に留まる地仙、一度死んだ後に成るという尸解仙。
東の果ての蓬莱山、西の果て崑崙山等の仙境に棲むという。
身軽となり空を飛ぶ、水中を歩く、火中でも燃えない、千里眼、姿を消す、分身、暗闇に光を灯す、猛獣を平伏する等の仙術を使う。また、不老不死の薬仙丹を練る煉丹術、男女の交わりで不老長生となる房中術、手足を屈伸させる導引術、様々な呼吸法、本草学、薬学等も身に着けている!
有名な仙人に、元始天尊、太上老君、寿老人、黄帝、西王母、嫦娥、媽祖、八仙、七仙女、鍾馗、関羽...等がいる。
記述での初出は前漢の『列仙伝』。東晋の『神仙伝』、前述の『封神演義』等が知られる。現在でも、武当山・龍虎山では、数百人の道士が修行中だという!
日本にも、女人の太腿に気を取られ神通力を失った久米仙人、彼と修行をしていた安曇仙人、金峰山の陽勝仙人、インドから渡来し、宝鉢を持っていた法道仙人らがいた。
絵に描いたのは、マンガ『封神演義』の竜吉公主。昊天上帝と西王母を両親に持つスーパーサラブレッド! 蟠桃会で決まりを破った為、天から蓬莱山に堕とされ、その後〈殷周革命〉で太公望らと周に加勢し蘇妲己らと戦う。洪錦と結婚し〈方仙陣の戦い〉にて戦死。宝貝は、四界瓶、霧露乾坤網、二竜剣...等。
龍天に竜吉公主の碧は地に風来松