135. 臨死体験

心停止から蘇生した人の4-18%が体験。

立花隆著『臨死体験』により広く認知されたと言われる。

古くはエジプトの『死者の書』、7世紀中国の迦才の『浄土論』等に記述がある。近現代においては、1892年スイスの地質学者アルベルト・ハイムが先駆けと言われ、1995年には医師エリザベス・キューブラー・ロスが200人への聞き取りから『死ぬ瞬間』を発表。2008年にはイギリス・サウサンプトン大学が過去最大の調査を行った。これまでの調査から以下のパターンが明らかになっている。

❶死の宣告が聞こえる。
❷心の安らぎと静けさを感じる。
❸「ブ〜ン」というような耳障りな音がする。
❹暗いトンネルを通る。
❺肉体を離脱する。
❻死者と会う。
❼光もしくはと出会う。
❽人生の走馬灯を見る。
❾死の世界の境を見る。
❿蘇生する。

子供では。❹❺❼のみのシンプルな場合が多く、また❼は文化によって異なる。キリスト教徒はイエスを。イスラム教徒はヤムラージ=ヤマ(閻魔)を。日本人も閻魔大王や、三途の川を見た。

脳科学、精神科学、宗教、超常...と、それぞれの分野で、様々な説が言われている。

中でも不可解な点を幾つか挙げると、❺では、実際に見えるはずのない場所、物を明らかに見ている。二階上にいる人の靴や、カルテの詳細や...。知覚・感覚が拡大するとも言われ、盲目の人が見ることができたり、失った身体の感覚が戻ることも。また❻では、会ったことのない親戚を見たり、未来を予知されたという例、蘇生後ヒーリングテレパシー透視等の能力に目覚めたという話も!

かくいう筆者の母方の曾祖母も、臨死体験からの蘇生者で、葬儀中に蘇ったという! やはり、三途の川で亡き親が現れて戻るように言ったらしい。まぁ、何らかの力が覚醒したとは聞いてないが...。

彼岸に触れ戻る風来松