256. グレムリン

イギリス。機械にいたずらをする妖精。

その姿は、15cm程で角が生え黒い長靴を履いているとも、30cm程度でしわくちゃの赤い上着と緑の半ズボンを履き、人間そっくりだとも、ウサギやテリア犬に似ているとも...。

元々は、各家庭に一匹いて、職人の手助けをしていたと言う。あのベンジャミン・フランクリンの凧揚げを手伝ったり、ジェームス・ワットに蒸気機関のヒントを与えたりもした! ただ人間が彼らへの敬意や感謝を欠いた為、悪さをするようになった。かつては高い山に暮らしていたが、飛行機に興味を持ち、乗り移り、現在は専ら空にいる。計器に手を突っ込む、目標の座標を狂わせる、滑走路を上下させる?等のイタズラをするというが、グレムリン自身が死んでしまうような、墜落事故などは起こさないらしい...。

一次大戦中、インド北西前線の英国空軍で、事故の原因として語られ始める。二次大戦中、やはり英国空軍の少佐により発見され、グレムリンと名付けられた。語源としては、司令部に唯一あった本『グリムの妖精物語』と、フレムリン醸造所のビールからとも言われる。

その後、空軍にいたロアルド・ダールがグレムリンの本を書き、アメリカへも伝わる。ウォルト・ディズニーもアニメ化を企画した! テレビドラマ『ミステリーゾーン』にも登場。そのリメイクの映画『トワイライトゾーン』ではあのカーク船長こと、ウィリアム・シャトナーと対決した。勿論、描いたギズモはジョー・ダンテの『グレムリン』。あの『エイリアン』の初期稿も、宇宙のグレムリンという設定だったという!

グレムリンには、ママフィフィネラ、男の子ウィジェット、女の子フリバーティギヘット、上空3000メートルにいるスパンデュール、カナダ軍婦人師団に伝わるディグベル、チャームの力でパイロットを惑わすクィーン等など、様々な種類がいる。

今でも、航空部品購入時にはグレムリンへのお供えとして、キャンディーを入れたり、彼らを封じ込めておくためビールの空壜を飛行機に載せたりすると言う...!

約束はビールの瓶に緊急発進スクランブル風来松