425. 都市伝説

口承される噂話のうち現代発祥のもので、根拠が、曖昧または不明なもの。発祥も不確定。怪談と違って、怖い話や不思議な話に限らない。

1969年フランスの社会学者、エドガール・モランの『オルレアンのうわさ-女性誘拐のうわさとその神話作用』で初めて使われ、日本の民俗学者、大月隆寛らが都市伝説と訳した。同じく民俗学者の板倉義之は1970年代の口裂け女を、純国産都市伝説の第一号としている。日本で広く知られるようになったきっかけは、アメリカの民俗学者ジャン・ハロルド・ブルンヴァンの著書『消えるヒッチハイカー』。彼は都市伝説を、「都市的な生活を背景として友人の友人くらいの人に起こったとされる新奇な話」と定義している。

日本では1990年代にブーム。その後、2000年以降はブログ上で、再びブームに! くねくね八尺様コトリバコ…等が知られる(これらは「ネットロア」と呼ばれる。前の世代のファクスによるチェーンメール等は「ゼロックスロア」!)。2007年、芸人の元ハローバイバイ関暁夫がメディアで都市伝説を紹介し始める。「信じるか信じないかはあなた次第です」。2010年には、前に書いたきさらぎ駅が。

例を挙げると、前述の口裂け女。その前の世代の赤マントコックリさんトイレの花子さんを筆頭とした学校の怪談。近年では、ターボ婆さん小さいおっさん人面犬…。

噂話系では「霊柩車を見たら親指を隠す(この車もほとんど見かけなくなったが、モンゴルやミャンマーで人気で輸出しているらしい!)」「フォルクスワーゲンを見たら幸せになる」(筆者の幼少時1970年代にワーゲンブームが来て、見たワーゲンの色によって点数を決めて競ってた)「佐川急便の飛脚のふんどしに触ると幸せになる」(2007年にこのデザインは廃止)「宮島にカップルで行くと別れる」「コーラを飲むと歯や骨が溶ける(コークロア)」「どこかのハンバーガーはカラス(ミミズ)の肉が使われている」「食べ物が落ちても5秒以内に拾えば大丈夫」「深夜0時に合わせ鏡をすると悪魔が出てくる」…。

食べ物でも、「焦げを食べると癌になる」「ブルーベリーは目に良い」…。身体系では「白髪は抜くと増える」「打ち止めの赤い玉」…。スポーツ系でも、「カーネル・サンダースの呪い」「ディープインパクトの呪い」…。

他にも、かけてはいけない電話番号、犬鳴村杉沢村、とにかく恐ろしいが正体不明の話『牛の首』、『サザエさん』や『ドラえもん』の最終回…。

海外でもアポロの月面着陸捏造説、行方不明になったサンチアゴ航空513便の55年後の出現、それとよく似たメアリーセトレス号…。

何だかこうなってくると、一体何が都市伝説の範疇なのか分からなくなってきた…。

気を取り直して、最後に都市伝説を実現した例を二つ。まずは、ファンタゴールデンアップル。過去に実在はしなかったのだが、2002年〈コカ・コーラ社〉が発売した! そして、我が松山、我がみかんジュースの出る蛇口ぞな!

四月馬鹿「金のフォルクスワーゲン見た」風来松