439. 占い

最近、インスタに流れてくる星座占いをついつい見てしまっている。筆者は蠍座なのだが、寂しがりやだとか、怒りは三回転生しても忘れないとか、心を開かないが一度開いた相手には一途…とか意外と当たっていて笑ってしまう。

更に、血液型はB型なのだが、血液型占いでよく言われる通り、こだわりが強くてマニアックって当たってる(それぞれがオリジナルなんで一括りにされるとちょっとな〜とも思うが)! もちろん、いくつかしかない血液型でそんな事分かるはず無いと、言われればそりゃそうかとも…。

時々、占いは統計学だ…とよく聞くが、さすがに個人的要素が入りすぎているし、正確なデータも取りようもないだらうから、ちょっと無理があるだろう。

そういえば、毎日のように〈ChatGPT(チャッピー)〉に占ってもらっているという友人がいるが、これはあまりに信憑性が低そうで、逆に笑える。

「占い」…人の運勢・物事の吉凶・将来の成り行きを、様々な手法により判断・予言する行為。「卜占」・「占卜」・「占術」とも。

その種類は主に「命」・「相」・「卜」の3つ。「命」は、生まれつき変わらない、生年月日・星座・血液型…等を基準に判断する。「相」は占う対象の形状・状態を基にする。人相・手相家相…等。風水姓名判断もこれに当たる。「卜」は、時間・方位・事象等を基に、人と関わりのある事柄を占う。筮竹・おみくじ・タロットカード・トランプ・亀甲…等を用いる。結果の定まっていない偶然の結果から、等の超常の存在からの啓示を得る。水晶玉・霊感・イタコの口寄せダウジング…等もこれに当たる。

占いは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のアブラハムの宗教や、仏教では否定されている一方、道教では占卜が行われる。

占いが盛んな国と言えば、まずヴェーダ占星術の本場インド。生まれてすぐに占いで人生の年表を書いてもらう! 台湾も同様に、生まれた時に八字(四柱推命)で一生の運命を占ってもらったり、姓名判断で名前をつけてもらったりする。就職の際も3割以上の企業が占いを参考に採用を決めるというし、風水も生活の中に色濃く息づいている。中国では文化大革命で古い風習が廃れたが、この国には残った。他にも、韓国、タイ・ベトナム・シンガポール…等の東南アジア、アフリカ…等。一方、アメリカでは自分の星座や血液型さえ知らない人もいるという! また、フィンランドでも、人から何かを決められるのが嫌いという性格から占いは好まれないという。さらに北朝鮮では禁止されていて、やっちゃうと刑法で死刑!

世界にはへんな占いも、たくさんある。インドインコ占い、台湾文鳥占い、メキシコ卵占い、イギリス紅茶占い(『ハリー・ポッター』にも登場)…。そういえばサッカーワールドカップの勝敗もタコが占ってた…。

日本での占いの歴史は古い。弥生時代には、卑弥呼のような呪術師のお告げを述べる託宣。鹿の肩甲骨に火の棒を押し当てひび割れで占う太占。容疑者を熱湯の釜に入れ火傷をするかどうかで罪を判断する盟神探湯(くがたち)が行われた。

飛鳥時代には、中国から筮竹を使用する易占が伝わる。亀甲占いや、作物の豊凶を占う粥占、夕方に辻に立ち通りかかった人の話で吉凶を占う辻占いが。

平安時代になるといよいよ安倍晴明で有名な陰陽道が誕生! 空海も占星術宿曜道を伝え、夢占いではなんと夢の売買も行われた! 後嵯峨天皇の即位はくじで決まった!

戦国時代に入ると、占いを行う軍師である軍配者が登場。武田信玄の山本勘助、徳川家康の天海、織田信長の伊東法師…等。

江戸時代には、儒学者で易学を極めた新井白石、平沢随貞、真勢中州ら三大易者が活躍。

大正時代の「横浜の父」高島呑象は、数々の政治家にも助言。伊藤博文の暗殺も予言した!

昭和25年には、藤田小女姫(こととめ)が登場し時代の寵児に。〈産経新聞〉に可愛がられ、新聞社のビル内で占い屋を開業。〈サンケイ〉のカタカナ表示も彼女の意見! 岸信介、松下幸之助等の大物を顧客に財を成した。若き王貞治の将来の成功も予言。しかし、ハワイで射殺され、その犯人も刑務所内で殺害されるという謎の最期を遂げた…。

昭和50年前後には、あのノストラダムスの大予言や、天中殺も流行語に。占い雑誌も多く刊行された。その後も細木数子、Dr.コパ、鏡リュウジ、島田秀平…等、多くの占い師がマスコミに登場している…。

そういえば、少し前のNHKの大河ドラマ金栗四三を描いた『いだてん』に、絶対に外れるという薬師丸ひろ子演じる占い師が登場した(今回の絵は彼女)。絶対外れるということは、逆に彼女の言う反対の事が絶対に当たるという事…という面白い設定だった。さすがクドカン!

さて、最初に星座占い血液型占いは見てしまうと書いたが、新聞やテレビの今日の運勢や、初詣のおみくじは見たくない派。気にしちゃうので…。

当たるも八卦当たらぬも八卦春の虹風来松