先日、山の会で石鎚山に登ったのだが、その道中、剣山には宝が眠っているという話になった。「あの『レイダース』の聖櫃(アーク)ですよ〜」とその時は解説したのだが、後から四国の若者達が作っている『YON』という雑誌を見ると、ソロモンの秘宝とあり、あれどうだったっけ? と、復習する。
聖櫃(アーク)(または契約の箱)の中には、マナの壺・アロンの杖・十戒の鏡石があるとされ、これをソロモンの秘宝と呼ぶという事だった! ただ、ソロモン王の時代には十戒の鏡石のみになっていたらしい。聖櫃については書ききれそうもないので、また別の機会に譲る。とにかく、何やかやあって、あのアレキサンダー大王が(死去しておらず来日して十代崇神天皇になり)日本に運び込んだのだという!
剣山。石鎚山に次ぐ西日本2番目の標高で、1955m。別名太郎笈(「笈」は修験者が背負う法具で、山の形が似ている事から)。その名の通り、古くから修験道の山として山岳信仰の対象だった。頂きには〈大剣〉と呼ばれる巨石が立つ。
2022年8月〈地蔵寺〉住職の粟飯原興禅により、〈高根資料館〉なる施設が建てられた。ここには、剣山のお宝発掘に生涯をかけた高根正教・三教親子の功績が展示されている。高根正教は元小学校教師で、聖書の研究家。『ヨハネ黙示録第四章』の4匹の生物が四国の暗喩だと考えた。1936年から3度にわたり発掘調査を行い、巨大な球体・大理石の鏡石・高さ15mのピラミッド型空間等を発見! しかし、特高により不敬罪で検挙され、発掘品も没収されてしまったという…。
戦争で発掘は中断されたが、戦後、元海軍大将山本英輔・中木貞一・〈宇宙道教〉教祖の中村資一郎らが発掘隊を結成。1952年、100体のミイラを発見!だが、GHQがにより持ち帰られてしまったという…。1957年からは北海道の宮中要春が20年に渡り発掘調査を続けたが、結局目ぼしい物は見つからず、1964年国定公園となった後は、表向き発掘は行われていないとされる…。
この〈高根資料館〉には、『ムー』編集長の三上丈晴はもちろん、アントニオ猪木、ショー・コスギ、オスマン・サンコン、イスラエル大使らが、訪れている…。
毎年、7月17日の例大祭では、神輿を山頂まで担ぎ上げる。この神輿の形が聖櫃に似ているとも…。だか、実は神輿のご神体は、あの安徳天皇!ここには平家の伝説もあり、安徳天皇が壇ノ浦で亡くなっておらず、平国盛と共に伊予大三島、阿波の祖谷を経てこの地へ落ち延びたという。その際、草薙の剣を納めたので、剣山! そして祀られているのは〈栗枝渡(くりしと)八幡神社〉(キリスト…?)。平家の埋蔵金が隠されているという話も!更に2025年7月5日には、11年に一度の光柱が立つと言われていた為、怪し気な面々が聖櫃(段ボール製のレプリカだが、よく出来ていた)を担ぎ上げるイベントも行われた。特に何も起こらず、光柱も参加者の心の中にしか立たなかったらしいが…。
現在、粟飯原興禅はクラウドファンディングにより資金を集め、発掘再開を目論んでいる。既に地権者にも既に話は通っていると言うので、聖櫃(アーク)発見も遠い話ではないかもしれない…! その前に、是非とも〈高根資料館〉を一度訪れてみたいものだ。
毎年なかいてる神輿あるでないで風来松