107. 数

描いたのは、いよいよ完成間近というスペイン・バルセロナ〈サグラダ・ファミリア〉の〈受難のファサード〉にある〈ユダの接吻〉とその横の魔法陣。各列の和がイエス・キリストの死んだ歳、33になっている。

古代インドでも世界は33層。仏教では観音菩薩が33の姿に変わる。フリーメイソンの最高位も33…。

タイ・ベトナムでも3は調和の取れた数とされ、9と共にラッキーナンバー。陰陽道においても、奇数は良い数字、偶数は悪い数。
 
日本では、4が死につながるとして忌み嫌われる。中国でも同様。最近この考えが西洋にも広まり〈アルファロメオ〉や〈ノキア〉といった大企業でも4を避ける。〈テトラファビア=4恐怖症〉という。

ただ西洋におけるアンラッキーナンバーは、やはり13。イエス・キリストの死んだ13日の金曜日。13番目の使徒ユダバベルの塔の火災については『ヨハネ黙示録』の13章に載る。また、この中で終末の獣が人々に刻む数字が666。映画『オーメン』で有名となった。

ウイリアム・バロウズは、23に取り憑かれた。この数が特殊で重要性を持つと考える【23エニグマ】という思想もある。曰く、親が子に寄与する染色体数、マヤ暦最後の日、地球の自転周期、カエサルが刺された回数…。

数学には、ピタゴラスの名付けた〈完全数〉というのがある。その数自体を除く正の約数の和に等しくなる自然数で、例えば6=1+2+3。他に28や496…。これについても、が世界を創造したのが6日。月の公転周期は28日。日本初のプロ野球の完全試合は6月28日。現在、〈完全数〉は51個発見されていて、「偶数の完〈完全数〉は無限にあるのか?」「奇数の〈完全数〉は存在するのか?」は未解決。

そういえば、キリンビールが発売している、クラフトビールも〈496〉。1から31まで足すとこの数になる事から、毎日飲んでも飽きが来ないということらしい! お後が宜しいようで。

2357素数数える水逃げる風来松